流行語大賞「どげんかせんといかん」って・・・
2007 年 12 月 5 日 06:03

宮崎県外の方々には東国原宮崎県知事の「どげんかせんといかん」や「きっくいやんせ」という言葉が宮崎県内全域で日常的に使われている方言だと思われてるっぽいですが、実は違います。それらの言葉は知事が選挙戦以後に公的に使用する以前は県内全域で通じる方言ではありませんでした。無論、現在でも一部の地方を除き、日常的に使われている方言ではありません。知事が宮崎弁として使っている方言は、殆どが薩摩藩であった鹿児島県に隣接している都城市(知事の出身地:宮崎ではミヤコンジョと言った方がポピュラー)近辺で使われている諸県弁(もろかたべん)というものです。この場合の諸県とは、日向国(宮崎県)ではありますが、薩摩藩の支配下にあった諸県郡を指します(当時の都城地方も含む)。そういう事情もあり、少なくとも前記2つの言葉は宮崎というより鹿児島の方言に起因します。鹿児島でも使わない地方もあるかも知れませんし、間違ってる部分もあるかと思いますが大体そんなところ。

というわけで、宮崎県南西部の諸県弁(宮崎では都城弁と言った方がポピュラー)にせよ、県北、県南にせよ、ネイティヴな方言はイントネーションも違えば、固有の語彙も多く、県央(宮崎市内近辺)の人々には通じない言葉が大量にあります。ワタクシは宮崎市内育ちのなので県央が基準になっちまいますが、特に諸県弁が全く解らん。別にそれが良いとか悪いとかではないですが・・・やはり、「これが宮崎のお国言葉っ!」みたいに公言されると違和感ありありですがな・・・・そういった論争というか、議論じみたことも各方面で多々あるわけだし・・・などと『おなごんけくされ』みたいなことを言ってみる。

そもそも、「どげん」自体が鹿児島で多く使われている方言、宮崎では「どげん」よりも「どんげ」の方が一般的です(「どんげね?」「どんげすっと?」等々)。即ち、「どげんかせんといかん」は「どんげかせんといかん」若しくは「どんげかせにゃならん」。「きっくいやんせ」は「きてくんない」若しくは「きない」・・もっと言えば、南新宿にある宮崎のアンテナショップ『KONNE』の語源となった「こんね」の方が広く使われてますです。ちなみに、県央で使われている方言も年々標準語に近づく一方で(イントネーションは宮崎弁のまんまですが)、ディープな方言は失われつつあります・・偶にそういった失われた方言を使うと、その懐かしさや珍しさ、珍奇さに大爆笑・・「ぼど=全部」とか「きびる=縛る」、「からう=背負う」、「さるく=歩く」とか・・・それらを全て使用した例→「ぼどきびってかろてさるきまわってきたっちゃがー!!」。そう言えば、酒好きを「しょちゅ(焼酎)くれ」と呼びますが・・かといって「焼酎」自体を単独では「しょちゅ」とは言わず、普通に「しょうちゅう」と呼びます。また、酒癖が悪い人のことを「山芋掘り」と呼びます。従って、悪い酒癖が出た場合、周囲の人々は「まぁた、山芋掘りだしたじ。のさーーん」と言います。いじょ。

関連記事:ハイブリッド方言レジュメ

  • http://record-radio.net/MT/archives/2007/12/post_215.php

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